【相場】任天堂の株価について

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井上です。

任天堂の快進撃が止まりません。私は28000円から追いかけていますので、そろそろ1万円という感じです。

さて、業績から任天堂の株価を追いかけてみます。

直近の四季報では、18年3月の営業利益は800億、EPSは482円、会社発表のスイッチの販売台数は1000万台となっています。

楽天証券の今中氏の6月2日レポートによると、楽天証券では18年3月に1500万台、19年3月に2000万台、20年3月に2500万台と予想しています。

細かい分析は楽天証券のサイトをご覧頂くとして(どなたでも閲覧可能です)、大事なことは将来のEPSの推移です。

仮に上記楽天証券の予想が正しいとすると、18年3月の純利益は1050億円でEPSは874円、19年3月の純利益は1950億円でEPSが1623円、20年3月の純利益は2700億円でEPSは2247円となります。

仮に今の株価が正しいとすると、

38440÷874≒44という計算で、PERは44倍となります。

このPERを維持できると仮定すると、19年3月は

1623×44=71412円

20年3月は

2247×44=98868円

となります。

一方、PER44倍は高すぎるとしても、20年3月のEPS2247円にPER20倍を乗じると44940円となります。

これだけ買われた現在の株価38440円と20年3月のEPS2247円から逆算すると、PERは17.1倍ということになります。

任天堂のPERは果たして17.1倍なのか、それとも楽天証券の見立てが楽観的すぎるのか、スイッチは今後ほとんど売れないのか、この辺は今後の株価が教えてくれるはずです。

しかし、考えないといけないのは、これだけ次々とビッグネームのゲームの発売を控えていて、しかも、さらにポケモンがスイッチに乗ったらとか、どうぶつの森がスマホに乗ったらという可能性が残されているという点です。また、日々細々と商品が供給されていますが、すべて瞬間蒸発状態で、抽選販売の倍率も10倍を下回ったという話は聞いたことがありません。任天堂からは、スイッチの生産が需要に追い付いていない点についてHPに謝罪文を掲載するほど。これで今後、スイッチが売れないという予想は、やはりあまり正しくないように思います。

上記の計算を見てもわかるように、38000円台という株価に割高感は全くなく、2020年3月の楽天証券の予想が話半分(EPS1123円)だとしても、PER50倍で56150円が予想株価ということになります。PERが高いから割高だというのは、株価の価格形成の理屈をあまりにも無視した暴論のように感じます。

(株価は、個人的には、近い将来(数年?)の利益予想をベースに、それを現在価値に引き直したものだと考えています)

スケジュール的には、7月21日にスプラトゥーン2の発売が控えています。この辺が、目先の利食い場になるような気はします。しかし、この銘柄のファンダメンタルズを考えると、3万とか4万という水準自体は、将来訂正されるのではないかと、現時点では考えています。

※ 本稿は、本来、ホットライン会員向けの有料メニューですが、現時点での任天堂の株価に対する評価をはっきりさせておきたいという意向から、公開することにしました。後日、38440円という株価が果たして高かったのか安かったのか、はっきりさせたいという意味もあります。

しかし、現時点では、売り方が踏みあげたとか、そういった単純な現象ではなく、明らかに株価の水準訂正の動きであるという風に感じています。ここからの動きは、勝者と敗者を明確に分ける戦になるかもしれませんね。

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