株式会社エムケイシステムのIRについて

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チャートリーディング・井上です。

6月19日に、株式会社エムケイシステム(以下、エムケイ)から驚くべきIRが公表されました。

(1)第30回定時株主総会の事業報告等の報告事項の報告延期について

(2)過年度のライセンス費用の追加支払い、それに伴う過年度決算の遡及修正及び特別損失の発生に関するお知らせ

この会社は、良い会社なんです。

「良い会社」というのは、例えば、この会社は社労夢というソフトを社労士や労働保険事務組合に対して提供しているのですが、こういった類のソフトの中では、社労夢が最も安定的で優れたものだからです。今後、大企業については電子申請が義務化されることが決まっていますので、そういった意味では、この会社は社労士あるいは労働保険事務組合を先導していかなければいけない立ち位置にあるのです。そういった信頼を完全に失った意味は重大です。

社労士は、企業に法令遵守を指導する立場にあり、この会社は社労士を支援するのがビジネスモデルです。ある意味、この会社は信用第一でなければならないところ、こんな基本的な、コンプラ違反を犯してもよいのか、という話。しかも、上場会社が、です。

また、大阪本社の会社が、地震の翌日にこのような発表を行うというのも、実に不可思議。2015年に上場、2015年に遡って・・・ということは、上場した時からそういう状態にあったということ。これでは、「上場詐欺」と言われても仕方ありませんね。

先方との見解の相違で済まそうとしている会社の表明も、甚だ不可解。こんな決算で株を売買しろという方が無理な話です。

はっきりしていることは、こういった会社の株は持ってはいけない(値段にかかわらず)ということなのでしょう。

そう言えば、この会社の出しているIRには、「年金事務所」とすべきところが「社会保険事務所」となっていたり、四季報にも「社労夢」とするところが「社労務」となっています。もちろん、後者は四季報が悪いのですが、こういったところのチェック体制は全く確立されておらず、株主に対する姿勢という観点では、0点と言ってよいと思います。

本件(事案というより、もはや事件ですが)につき、役員は当然解任が相当と思いますが、減給で済まそうとしていますね。この辺の世間との温度感のズレについても、「面白くないお笑い」よりよほど面白さを感じます。

自戒の念を込めて、記載しておきます。

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